コメント(全12件)
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通りすがり ― 2011-06-05 02:19
> 年間1ミリシーベルト以下とされてきた被ばく量の基準
これが、どこで規定されている数字なのか、判らないのですが、お詳しいのでしたらお教え願えますでしょうか。
こうした基準に対して、自然放射線が年間1ミリシーベルトを超える地域に、何も対策をしなくても良いのでしょうか。
私設原子力情報室 ― 2011-06-05 09:11
>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
「公衆の年間被曝限度1ミリシーベルト」は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づくものです。
ただ、ICRP自体は、核兵器開発や原子力発電との利害関係から独立した団体ではありません。原子力産業が経済的に成立するために必要なギリギリの基準を考えているというのが事実に近いでしょう(もちろん、そう宣言しているわけではありませんが)。
あくまで「安全な放射線はない」という考え方が正しいです。すなわち、「必要以上の放射線を受けてはいけないし、それを耐えさせられる必要もない」のです。
一方で、「公衆の年間被曝限度1ミリシーベルト」と、今回の「学校で1ミリシーベルト以下」は別な基準です。詳しくは、
[URL]
をご一読ください。
この件を巡って、福島では混乱が広がっています。今朝の毎日新聞一面は、「学校以外での被ばくはどう考えるのか?」「今までに被ばくした分は?」といった声が上がっていると伝えています(この記事は、まだウェブには上がっていないようです)。
私設原子力情報室 ― 2011-06-05 14:48
「学校1ミリシーベルト」に関する教育現場の混乱を伝える毎日新聞の記事が、ウェブにアップされました。
[URL]
通りすがり ― 2011-06-06 10:38
ですから混乱を引き起こした以前に、遵法とか違法とかいう話が実しやか言われていますが、それの法的根拠はどの辺りにあるのか?。
まあICRP2007勧告の検討結果が一年以上前にレポートとして公開されていながら、店晒しにきてきた政府が混乱に拍車を掛けたのには違いないでしょうが。
私設原子力情報室 ― 2011-06-06 19:57
>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
言い切ってしまうようで申し訳ありませんが、被ばくの問題に関しては、国際法上の規定はないはずです。例えば、「○○ベクレル以上を○○時間の間に大気中に放出したら、国連平和維持軍を導入する」といったような… 核兵器の保持に関して、IAEAが、ある種、原子力の番人のような立場にいるようですが、国際法上の裏付けがあるのかどうか、難しいところです。
原水爆や原発をどうするのか?まずは法的な問題ではないでしょう。人間として、人類としてどうするのかと… その具体的な適用面で、法律がついてこなくてはいけないのでしょう。
一方で、科学的根拠も今だ決定的ではありません。ひとつ言えることは、誰も楽観的ではないということです。「100ミリシーベルトまでなら無害」と一部で言われてきましたが、ICRPですら「直線しきい値無し仮説」を取っています。
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