そして、原発周辺地域での低線量被ばくの問題。一切、解決していませんし、その糸口すらありません。
「週刊現代」(7/9号)を見ると、
佐賀県:玄海町立値賀中学校正門前=0.22μSv/h
島根県:松江市松江市役所=0.23μSv/h
茨城県:東海町東海第二原発近くの民家の庭=0.30μSv/h
福井県:美浜町美浜原子力PRセンター=0.26μSv/h
…と、原発の近くでは、ことごとく高い空間線量が観測されています。
「自然から受ける放射線量を考えれば大した数値ではない」という反論もありそうですが、実は、自然由来の放射線と、原発由来の放射線には、決定的な違いがあります。
自然放射線は大半が宇宙から飛んできたり、岩石の中にあるウランなどから発しています。私たちは、自然界から多少の放射線は受けていますが、一部、空気中にあるラドン222、食物に含まれるカリウム40、炭素14などを除けば、放射線の発生源である放射性物質に遭遇することはほとんどありません。
しかし、原発由来の放射線は、大半が大気中に浮遊する塵に乗ったり、地表面に落ちた放射性物質(セシウム137など)から発しています。これらの放射性物質は、呼吸や飲食を通して、私たちの体の中に容易に入ってきます。
そして引き起こされる低線量内部被ばく。それが、冒頭の「奇妙な一致」を見せる地図に現れているのです。
5月20日衆議院科学特別委員会における崎山比早子さん(元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士、現高木学校)の発言をもう一度思い出しましょう。
「放射能には安全値はありません。年間1ミリシーベルトの許容も、そうしないと原子力産業が成り立たないからであって、生物学的学問から決められたものではない」
多くの人たちが、20mSv/年という、とんでもない基準をめぐって闘いを繰り広げています。当面の目標は、1mSv/年を国に認めさせることです。それは間違ってはいません。しかし、その1mSv/年にすら、安全の裏付けはないということを私たちは忘れてはいけません。
勇気を持って撤退しようではありませんか!原発から。
セコメントをする