そして、この記事を書いている2011年12月24日現在、「最悪シナリオ」は過去形になっているのでしょうか…
答えは「いいえ」です。1〜3号炉で溶けた核燃料は、どこでどういう形で冷えているのか、いや、本当に冷えているのかさえ不明です。
百歩譲って、冷えているとしても、何かの拍子で核燃料の塊が集まった時には再臨界が起き、あらたに大量の放射性物質が生成・放出されます。再臨界から再溶融もある得るし、それは水素爆発や水蒸気爆発につながります。一方、4号炉の燃料プールの補強は成功したと言われていますが、どの程度の衝撃や地震に耐えるのか、明確にはなっていません。
スクープされた「最悪シナリオ」。それは、いまだに現在形で語られるべきものです。
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